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個人的に役立った書籍&お話 その2

今回ご紹介する教本?参考書?スキルアップブックはこちらです。

 

 早い話がお話の「テンプレート」の紹介ですね。

本を開いて速攻で「オリジナリティってなに?」とか記載されている本です。

 

皮肉かこのやろう!!

 

でもただ単に各ジャンル合計100通りの、テンプレート見たいな話の作りが紹介されているわけではなく、

しっかりとテンプレが分析されて丁寧に書かれております。

1作品の紹介につき2P内にまとめられていて読みやすい。

正直、文章や話、シナリオを書く人は持っていてもらいたい一冊でもありますね。

これを読んで、テンプレート的な話を作るも、このテンプレからオリジナルにアレンジして発展させるか、もしくは俺はここに書かれている内容じゃないものを書く!!

という発想もいいですね。

 

この本を買ってどう使うかは自分次第。

少なくても買って損はしない一品だと思います。

 

個人的に役立った書籍&お話 その1

 

すぐに役立つ文章作法―書く前・書く時・書いた後

すぐに役立つ文章作法―書く前・書く時・書いた後

 

 

まずは基本的なところから、小説を書くために為になった書籍を紹介します。

「小説作法~書く前・書く時・書いた後~」

 

紹介画像が無いのが残念な所でしょうか(´・ω・`)

 

正味なところ、得られる要素はこの本の最初の3分の1だけで十分でした。

残りは敬語の使い方と練習問題で構成されており、書く事において最初の3分の一だけで十分です。

 

ですが効果は絶大。

 

本当に初歩の初歩、基本の基本から文章が学べます。

文章の基本構成、語~文まで、各詞の役割などなどの基本分野。

学校で習ったようなことが一気に復習できます。

そして何より、この本でガッツリノートにまとめたりして吸収したら。

 

ファミ通文庫オーバーラップ文庫等で1次突破できるようになりました。

 

本当に文章の基礎から学べる本。

興味ありましたら一読遊ばせられませ。

小説 RYDIEN(ライデイン) プロローグ6

 6:Ry

 

「まずはアナタの読解力がどれくらいあるか分からない。だから色々省いて簡単に説明するわね」

 彼方と呼ばれたウェーブヘアーの少女が、無表情のまま淡々と言ってきた。

「歩きながら話しましょう。こっちへ」

 そう言って、俺の返答を聞かずに彼女は田中島砂丘へ入っていった。

 俺も後に続く。というか、それしか選択肢が無かった。

 

 ザク……ザク……ザク……

 地名が砂丘なだけに、砂浜はかなり広かった。砂漠のように隆起した砂山を、小登りする感覚で歩く。

 膝がきついんだよな。

 巨大な犬のような化け物。俺をここまで連れてきた赤木湊、特務ニ尉という階級。自衛隊……そして海へ向かっているこの状況。

 流石にどんな鈍感でも分かるだろう。

 俺は何かしらの理由で、あの巨大生物と、昨日遠州灘に落ちた隕石とで関係がある。

 今の状況で言えば、漫画やアニメのお話などの序盤という所だろう。

 そんなはずは無い。と、思いたいのだが、流石にこの状況ではそんな作り話的な事を鵜呑みにしないとならないのだろう。

 そんな事を思っていたら、前を歩いていた彼方という少女が口を開いた。

「その昔。大昔に、今の現代科学技術をはるかに超えた文明があった」

 オーケー。少なくとも俺は正常である。よりにもよってここからメタ話ですかい。

「あまりにも発達した科学字技術を持ったその文明は、ついには『神』をもその手で作ってしまった」

 ツッコミどころ満載。どこからツッコめば分からんほどだ。

 よって俺は正常である。再確認。

「そしてその文明は、多元世界……並列する同時空内に存在する無数の世界の狭間に大陸ごと移動した。正確には、世界の破滅から逃れるために世界と世界の間に自分たちを封印したの」

 力説の所申し訳ないが、砂丘の中は風が強くて、話が途切れ途切れでしか聞こえない。

「そしてその文明が作った『神』……ライが、いくつもの多元世界へ散っていった」

 なんだって? ライ? ラー? どっちだ。

 発音がライとラーの中間のような声に聞こえた。

「ある世界では、敵対する知的生物から人類を守りぬいた勇者となった。また別の世界では、十人の人間に自分の力を与えて、人類が存続するにたるかを試した審判者になった。さらにまた別の世界ではその世界の歪みを正す調律者だった」

 砂丘を抜ける頃、空と海の境界線が見え始めた。だがここから見えていても、実際はまだもう少し遠かった。

「そしてこの世界にもライ……作られた神がいた。それは一度地球を離れ、天文学的な超計算によって昨日、再び舞い戻ってきた。正確には帰還した、と言ったほうが正しいかもしれない」

「…………」

 どうしようか? こんなトンデモ話を信じるのか? 信じられるのか? いやでも、さっき巨大な犬が現れて襲われたしなあ。

 ザザ……ザザ……

 波の音が聞こえる。相変わらずの生臭いにおい。

 そして彼方はくるりと回って俺と向かい合い。大海を背にして言ってきた。

「アナタには、この世界にやってきたライ……ライデインに乗り、この世界に現れる二十八種の地球獣と戦ってもらいます」

「…………」

「…………」

 えーとー、……うん。

 どうしよう?

 これは……どう考えても明らかな中二病である。

 

小説 RYDIEN(ライデイン) プロローグ5

 5:襲撃

 

 今までに聞いた事の無いとんでもない破壊音と爆風、粉塵が滅茶苦茶になって襲ってきた。

 べチャリ

 何か液体のようなものが顔に飛んできた。手でぬぐってみると、

 なんだこれ、赤い。

 ……血だ!

「里利! 里利ぃ!」

 里利が、体の半分をごっそり失っていた。見開いた目は瞳孔が完全に開いている。

 即死。見ただけで分かった。

 正孝が血だらけになった里利の半身を抱き上げて叫んでいる。

 はっとなって突然現れた巨大な獣を見る。そいつは今度は大口を開けて――

「正孝! にげ――」

 破壊音、激しい衝撃。

 教室から宙に投げ出され、校庭の地面に叩きつけられた。

 気を失わなかったのが幸か不幸か、校舎の二階から落ちて猛烈に体中が痛い。

「なん、だよ……これ」

 俺がいた教室に顔を突っ込んでいた巨大な犬のような怪物が頭を引っ込めて辺りを見回す。鼻を引くつかせて何かを探しているようだ。

 そしてその鼻先が、俺に方へ向いた。

 ――狙ってるのは……俺?

「あ、ああ……あ」

 言葉が出ない、脚がガクガクする。眉間にしわを寄せて睨んでくる巨大生物の威圧に、自分の中から出てくる恐怖で体が動かない。

 ――殺される!

 そう思った瞬間、けたたましいエンジンの音が聞こえた。

 巨大生物もその音に気づいて辺りを見回す。

 すると、砂ほこりを立てて巨大生物の脚をもと縫うように曲がりくねって、大型の赤いバイクが俺の目の前で止まった。

「伏せて!」

 バイクにまたがっていた人物。ライダースーツの女性が声とともに何かを巨大生物に放り投げた。

 爆発したような強い閃光が発生する。

 寸でのところで反射的に顔を腕で覆って、目くらましから逃れる。

 突然の強い閃光に、巨大生物は後ずさりをして頭を振る。

 ドッドッドッドッ――

 大型バイクのアイドリング音。バイクにまたがっていた女性が胸元に手をいれ、一枚の紙切れを取り出した。

「響晃君ね。先を越されたと思ったケド、さすが因果律に守られてるだけはあるわね。探す手間が省けたわ」

「え?」

 何を言ってるんだこの人?

「早く乗って」

 ライダースーツの女性が予備のヘルメットを放り投げてきて、バイクの後部を指差した。

「私は赤城湊。あなたを回収しに来たの」

「回収?」

「説明は後で、早く乗る!」

 しりもちを付いていた俺に、赤城湊という女性が手を伸ばしてきた。

「逃げるわよ!」

「あ、はい」

 伸ばしてきた手を取り、立ち上がる。

「早く乗って! あなたが狙われているのよ」

「俺が?」

「ああもう! 状況を見なさい! 考えてる余裕なんてないでショ!」

 腕を強く引っ張られ、言われるままバイクに乗る。

「じゃあ飛ばすわよ。しっかりつかまって!」

「え?」

 赤城湊がスルットルをひねり、バイクを反転させる。

「うわ、わっ!」

 急激な加重移動に体がもっていかれそうになり、慌てて彼女にしがみつく。

 と、柔らかい感触がした。

「掴まるならもっと下!」

 俺がしがみついていた手は、俺の掌よりも大きい彼女の胸だった。

「すいません!」

 彼女にしがみつくように腰に手を回す。

「行くわよ!」

 大型バイクのエンジンがうねりを上げ、巨大生物の四足の真ん中を一直線に通り抜けて、ものすごい加速と速さで一気に学校の校門を出た。

 タイヤが悲鳴をあげ車体が斜めに傾き、公道に出て走り抜ける。

 バイクの振動とは別の揺れが襲ってくる。

 振り返れば巨大生物が追いかけてきていた。

 ――追いつかれる!

 バラバラバラバラ――

 ヘリのローターの音。見上げれば、近くにある自衛隊施設の戦闘ヘリが頭上に二機も現れた。

 ――一体何が起こっているんだ。

 戦闘ヘリが巨大生物に向かって銃撃とミサイルを放つ。

 爆発。

 ミサイルが巨大生物に命中し、爆風と熱風が襲ってきた。

 それでもバイクはよろめくどころかむしろさらにスピードを上げた。

 向かっている方角は南。南区の方向だ。

 大声で赤城湊へ聞く。

「どこに行くんですか?」

「砂丘よ。田中島砂丘!」

 おそらく放置して逃げ出したのだろう、運転手のいない停止した車を、バイクが蛇行して避けていく。

 どう考えても法的な規定を超えた速度でバイクが疾走している。

 でもなんで砂丘なんだ?

「なんで砂丘になんか?」

「デインがアナタを待っているのよ」

 デイン? なんだそれ?

「それはいったいなんですか?」

「ちょっと黙ってて! 集中できないから!」

 さらに大型バイクの速度が上がり、体が後ろへもっていかれそうになった。

 振り向くと、遠くで二機の戦闘ヘリが巨大な怪物と奮闘している。

 巨大な犬のような生物。赤城湊。バイク、俺を回収、デインってなんだ?

 分からないことだらけだった。

 

 この街の南区は、馬米川という大きな川を挟んで二つに分かれていた。馬米川より北は国道一号線が有り、町の中心部まで一直線に伸びる一本道。対して馬米川より南の地域は団地や大きな公園があり、やや田舎といった感じだ。

 その川にかかった橋を通る頃には、無茶苦茶だったものが色々と綺麗さっぱりと静まっていた。

 バイクの速度がどんどん緩やかになっていく。

 赤城湊の背中越しに頭を動かして前を見た。すると、自衛隊員がバリケードをはって待ち構えていた。

 その自衛隊員たちの前でバイクが止まった。

「特殊機関ゼーガ所属、特務二尉の赤城湊です。通らせてもらいます」

 自衛隊員が敬礼をして道を明けた。

 特殊機関ゼーガ?

 田中島砂丘のすぐ近くには海浜公園があり、ゆっくりと走るようになったバイクから公園をのぞき見る。すると、赤くて巨大な……戦闘機? のようなものが見えた。

 松の木々に遮られ、ほんの数瞬で鹿見れなかったが、妙な形の赤い戦闘機だった。

 バイクが「田中島砂丘」と刻まれた石彫りの前で止まる。

「連れてきたよ、彼方」

 かなた?

 バイクから降りてみると、田中島砂丘の入り口でウェーブのかかった長い髪の女子が一人、佇んでいた。

「こっからはこの子についていって」

「え?」

「私はちょっと飛んでくるから」

「はい?」

 赤城湊がバイクのスロットルをひねり、去っていった、その方向は先ほど赤い戦闘機らしきものがあった方向だった。

「……響晃」

 彼方と呼ばれた少女が俺の名前を呼んだ。

「来て、こっちへ」

 彼方という女子がきびすを返してた中島砂丘へと入っていった。

 どうしようかと考えたが、今さっきの騒動で頭の整理が付かない。

 言われたとおりに、ついていくしかなかった。

 

小説 RYDIEN(ライデイン) プロローグ4

 4:友達、だったもの

 

「響」「晃」

 名前を呼ばれて、振り返る。

 井村里利と相田正孝。

 小学校から高校までずっと同じ学校の二人。

 かつては友人……友達だった。

 頻繁にこの二人とはつるんでいることが多かった。仲良し三人グループと言うやつだ。

 だが二人が付き合うことになって、それから疎遠になった。

 とどのつまりは、二人が付き合うことになり俺が邪魔になったのだ。

「なに?」

 とりあえず返事をする。もうずっと話したことすらなかった二人が珍しくも俺の前に現れたのだから、何かあるのだろう。

 里利が言ってくる。

「もうすぐ文化祭だよね」

「ああ、そうだな」

「生徒会でさ、ちょっと人手が足りなくて、協力して欲しいの」

 里利は両手を合わせて、お願いのポーズをとる。

「みんなが楽しい文化祭に出来るように、お願い、手を貸して」

 この俺が? 誰かを楽しませるために汗を流す?

「はっ、この俺がか?」

 思わず鼻で笑ってしまう。付き合ったとたんに切り捨てられ、都合があるのかと思えば生徒会のパシリか。俺をなんだと思っているんだ?

「断る」

 言いたい愚痴は山ほどある。この学校に入学してすぐに二人は生徒会に入った。だが俺は呼ばれなかった。

 それで人手が欲しくなれば掌を返して「お願い」か。

 心底、腹の底から吐き出したくなるほどくだらないと思う。

 二人がいきなり付き合い出した経緯を問いたださなかった事も、俺の前から離れ去っていくこの二人に何の詮索も追及もしなかった事も、俺のその時の気持ちも、この二人には分からないだろう。

 静かに見送ってやったんだ。

 それぐらい察しろよ。

 今さら目の前に現れるな。

「寂しい事言うなよ晃。前みたいにさ、三人でつるんで楽しくやろうぜ」

 お前が言うな。

「そうだよねー。あの頃は楽しかったもんね」

 ああそうだな楽しかったな。そしてそれを壊したのはどこの二人だ。

「だからよ、お前も生徒会に入って――」

「断る」

 勝手にやってろ。

「俺は知らん」

「響、何を怒ってるの?」

 分かってもらわなくてもいい。

「うるさい」

 イラつく。煩わしい、腹の中の者をぶちまけてやりたい。

「俺は生徒会には入らない」

「どうしてなの?」

「俺はな――」

 突然、景色が暗転した。

 言葉を止めて、二人のあっけにとられた顔を見る。その視線は俺にではなく、俺の背後に向けられていた。

 俺も振り向く。

「なっ!」

 巨大な犬? 巨大な狼? 輝くほど真っ白い毛で覆われた巨大生物が、こちらをのぞきこんでいた。

 教室内のほかのクラスメイトも何事かと騒ぎ始める。

 そして――

 まるでじゃれ付いてくるかのように、その巨躯の前足を俺たちの教室に叩き込んできた。

 

小説 RYDIEN(ライデイン) プロローグ3

 3:第一種地球獣 

 

 ズシン……ズシン……

 鈍重な足音ともにアスファルトが小刻みに揺れる。それにあわせて電柱のケーブルが揺れた。

 主に中心市街地に生息する鳩の群れが、忙しなく逃げ惑っていた。

 ズシン……ズシン……ズシン……

 突如に信号の明かりが消えた。ほとんどの車が停止し、何音かと人々が辺りを見回す。

 すると、大勢の人間の上に巨大な影が差した。

 「うわあ!」「きゃあ!」「なんだ!」

 ビルの合間を縫って、何かを探すようなしぐさでその巨躯はうろうろと平然な面持ちで市街を歩いていた。

 目下の市民達には目もくれず、鼻を引く付かせてきょろきょろと頭を振る。振った巨大な尾がビルの側面に当たり、破壊音を立てた。

 現れたのは巨大な犬か狼か。

 全身が銀色の毛並みに覆われた四足歩行の巨大な生物。

 その巨大生物の前足が、ちょうど近くに留まっていた乗用車の上に乗り。

 ぐしゃり!

 体重を乗せた前足、まるで紙の様に乗用車が踏み潰され、爆発した。

 それが周囲の人間のあっけにとられた顔を奪い去り、人々がようやく慌てふためいてその巨大生物から蜘蛛の子を散らすように逃げ始めた。

 

「本当に現れたんですね」

 街のいたるところに設置された防犯カメラを傍受した画面を見て、淡々と呟いた。

「……にしても早いですね、昨日の今日ですか」

「早いか遅いかは問題ではないわ」

「彼方(かなた)……」

 彼方と呼ばれた、ウェーブヘアーの少女は、時臣と並んで画面を眺めていた。

「第一種地球獣。赤城湊(あかぎ みなと)特務二尉へ連絡して、早急に『彼』を回収してデインの元へ」

「分かったよ、彼方」

「終末はもう、始まっているの。私も行くわ、デインの元へ」

小説 RYDIEN(ライデイン) プロローグ2

 2: 響 晃(ヒビキ アキラ)

 

 頬杖を付いて、窓の外を眺めながらぼそぼそとした購買の焼きそばパンを齧る。

 反対側を観れば、クラスメイトが各々にランチタイムと談笑を楽しんでいた。

 はっきり言って、他人に興味が無い。

 かつては友達もいた、親もいた、祖父母もいた。

 だが高校二年の今の俺には何も無かった。

 晴れた空が大嫌いだった。

 青い空を見ると思い出す。医者は軽度のPDSD(心的外傷後ストレス障害)だと言った。治る気配は微塵も無い。

 親の不審死。もう何年も前に父と母は二人そろって首をつって死んでいた。

 そう、こんな晴れた空の下で。

 近くの公園で二人は自殺した。

 不思議な事に、遺体を見つけるまで誰も、誰一人として二人の姿を見なかった。まるで、突然二人の首吊り死体が現れたかのように。

 理由……自殺する動機が無かった。

 父は健康そのもので明るく大雑把で、悩みなどとは疎遠な気質。

 母はおっとりしていたが人当たりがよく優しくあたたかい人だった。

 そんな二人が、ある日突然にこの世界から去っていった。俺を置き去りにして。

 元々心臓が弱くなっていた祖母は、あとを追うように心労がたたって亡くなり。最後に残った祖父もガンがリンパ腺に転移して死んだ。

 手元に残ったのは、父母と祖父母が残したちょっとした大金ほどの遺産金と俺一人だけになった家だけ。

 鬱になりそうなほど空が青い。

 ここから南にある遠州灘沖に落ちた巨大隕石が、俺の家に落ちればよかったのに。

 そうすれば何も無くなる。

 自分も、なにもかも……。

 何故自分だけが残ったのか。いっそ俺も一緒に死ねばよかったんだ。

 この世界は間違っている。

 なんで俺だけが生きているんだ?